着偶市(きぐうし)は、絹谷県の南東部、三方を山に囲まれた盆地に位置するまちです。偶(ひとがた)神社の門前町として栄えた山麓の旧市街と、綿川沿いの鉄道駅を中心に発展した新市街からなり、面と肌タイツをまとって暮らす「着ぐるみさん」と人間さんがともに生活する、全国で唯一の着ぐるみ文化のまちとして知られています。
市名の読みについて
市名の正式な読みは「きぐうし」ですが、古くから市民の間では「きぐ」と発音され、「きぐし」の呼び名で親しまれています。市の広報紙「広報きぐ」、市内循環バス「きぐるりん号」など、市の愛称にも「きぐ」が用いられています。
市のプロフィール
| 市名の読み | きぐうし(通称:きぐ) |
|---|---|
| 市制施行 | 昭和29年4月1日 |
| 面積 | 87.42平方キロメートル |
| 人口 | 131,842人(うち着ぐるみさん18,423人)(令和8年7月1日現在) |
| 世帯数 | 61,203世帯(令和8年7月1日現在) |
| 市の木 | クスノキ |
| 市の花 | コスモス |
| 市の鳥 | カワセミ |
| 公式キャラクター | 絹音(きぬね) |
地勢・気候
盆地特有の内陸性気候で、夏は湿度が高く蒸し暑く、冬は底冷えが厳しいのが特徴です。市では夏季の面内熱中症対策、冬季の肌タイツ重ね着への支援など、気候に応じた着ぐるみ生活支援を行っています。
バリアフリー先進都市
かつて視界の限られる着ぐるみさんの転倒事故が相次いだことを教訓に、本市は道路の段差解消、手すり・点字ブロックの整備、全駅へのエレベーター・ホームドア設置など、全国に先駆けたバリアフリー化を進めてきました。国の調査では、市街地のバリアフリー化率は8年連続で全国第1位です。
着ぐるみ文化について
本市では、市民の一部が地域の風習として面と肌タイツからなる着ぐるみを身につけ、キャラクターとして生活しています。着用は各人・各家庭の自主的な判断によるものですが、市立学校や市役所では制服として採用されているほか、観光資源として市の基幹産業を支えています。着ぐるみさんは声を発しない伝統があり、市民の多くは手話で意思疎通しています。市は「着偶市着ぐるみ文化の継承及び発展に関する条例」に基づき、文化の継承と着ぐるみさんの暮らしの支援に取り組んでいます。
市章
人形(ひとがた)を円で囲んだ意匠で、着ぐるみ文化と市民の和を表しています(昭和29年制定)。
沿革
- 江戸時代:偶神社の門前町として発展。疫病流行の際に子どもたちを人形の姿に扮させたところ流行が収まったと伝えられ、着ぐるみの風習が定着する
- 明治22年:町村制施行により着偶村が成立
- 昭和29年4月:着偶村・綿川村・宮ノ台村が合併し、着偶市が誕生
- 平成8年:市民文化会館「おりひめホール」開館
- 平成10年代:旧村地区の伝統維持と観光開発の方針を巡り、市議会で長く議論が続く
- 平成18年:布見が丘地区が市に編入
- 平成20年:「着偶市着ぐるみ文化の継承及び発展に関する条例」制定により方針が一本化
- 平成26年:市立着偶造形大学開学
- 令和6年:市制施行70周年を迎える
交流都市
- 国内交流都市:綿貫市(平成2年提携。肌タイツ生地となる綿花栽培を通じた交流)
- 海外姉妹都市:フェルトン市(オーストラリア。平成9年提携。羊毛と綿の「繊維のまち」同士の縁)